引抜き加工とは、世の中に数多く存在する金属加工において、「塑性加工」に属する特殊加工技術。右図のダイスと呼ばれる金型で、様々な性質を持つ金属素材の異形形状成型を実現します。
当社の技術は、引抜き加工の中でも「冷間引抜き(常温)」を採用しております。切削や研磨などとは一線を画し“削らない”「塑性加工」であるため、高価な金属素材(ステンレスなど)のロスが少ないのが特徴です。
また、冷間(常温)での加工のため、材料強度を低下させることなく、さらに熱間(高温)での加工方法と比較しても高いレベルの寸法精度を実現することが可能です。
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引抜き加工は、金属素材の断面形状を塑性加工変形にて変化(断面積を減少)させ、伸ばす加工であるため、断面形状を削って変化させる切削加工と比べるとロス率が非常に少ない。
・ダイスを通して引抜き加工するため、寸法精度が良い。(一般:±0.05㎜)
・特に金属素材1本に対する長さ方向の均一性に優れている。(一般:±0.005㎜)
ダイスを通過して変形させるため、加工面の肌は光沢を有し綺麗である。
加工硬化により、各種強度(引っ張り強さ等)が向上する。